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高校生活
新入生。
この単語でイメージできるものは、『ピッカピッカの〜♪』って歌が流れる。
しかし、私には違っていた。
制服もお給料が貯まってから買う予定にしていた。
それまでは、中学生の頃のセーラー服。
靴だけは、規定の黒い革靴。
この、学校では、昼間定時制と全日制とあった。
昼間定時制の私は、全日制と同じ朝に始まる授業とお昼から夕方までの授業と一週間交代で通うことになっていた。
その他の時間は、勤務先である病院に帰って『仕事』をするのだ。
病院内の寮に入ったので、夏休みとかお正月以外の休みに実家にも戻ることは許されなかった。
勤務先の病院
脳神経外科専門、国道沿いに建てられた病院だったので救急指定病院でもあった。
一応、午後8時勤務終了時間だったが、門限も午後8時。
未成年を雇っている側としては当然だろうが・・・
学校行って仕事してと・・・一日なんてあっとゆー間に過ぎて行った。
夜8時に勤務終了と言われても、救急がはいれば出勤しなくてはならない。
白衣がなかなか脱げない日々だった。
16歳のあの日まで、自分が『高校生』だと忘れていたくらいだ・・・
その日、夜7時過ぎ。
「また、救急車来ます〜。処置お願いします!」
またかぁ〜・・・コレしか頭に浮かばない生活。
しかし、この日は違ってしまった。
処置室に響く受付の声「年齢18歳・男・自転車にて軽トラと接触事故。頭部打撲。バイタル・・・サチュレーション・・・・・・・・・」
ゆみこ「意識ないの?場所は?何処ぉ〜?近くですか?」
「意識レベルは低いらしいよ。近くの高校生らしいからすぐ来ちゃうよ!」
ゆみこ「はーい」
慌てて、救急車搬送用の入り口を開けに行く。
救急車のサイレンの音がもの凄く響いていたのが消えた。
救急隊員さんに指示する私。
やっと、ベットに患者を寝かせた。
ゆみこ『!!!!え?!』声にならなかった。
血まみれの頭部をおそるおそる拭き取る。
慌しい救急現場で、皆必死に院長が来るまで応急処置をテキパキとやっている。
看護2年目の先輩「ゆみちゃん!何ボケッとやってるの!血圧測って!」
ゆみこ「あっ!はいっ!すみません!」
どうしよう、武縄先輩だ・・・
おんちくんの同級生の先輩だった。
ゆみこ「付き添いの人とかは?」
先輩看護師「待合室に居るから、後で詳しい事情聞いてきてくれる?」
ゆみこ「はぃ・・・」正直行きたくなかった、怖かった。きっと、誰か知って居る人に逢うと解っていたからだ。
平常心で話聞けるかな?判断できるかな?答えれるかな?
泣き出したい衝動だった。
同級生まゆみちゃん「ゆみちゃん?どうしたん?何かおかしいよ?」
気にかけてもらっても、どうにもならない・・・
ゆみこ「血圧お願いします。付き添いの人の処行ってきます」
入り口近くで、すでに声が聞こえてきた。
数人居るらしい・・・
ゆみこ「武縄さんのご家族の方いらっしゃいますか?」
荒木先輩「いえっ。まだ、着ていません。事故当時僕が一緒でした」
そこには、学ラン二人と制服の女の子が居た。総社高校の制服だった。
荒木先輩「え?ゆみちゃん?え?なんで?看護婦さんなの?」
ゆみこ「うん。ここで働きながら学校行ってるよ、おんちくんにもまだ、連絡取ってないから・・・」
荒木先輩「武縄の様子は?状態は?大丈夫なん?」
ゆみこ「大丈夫だよ。気は失っているみたいだけど、頭も今の所外傷だけと軽い打撲だけだけど」
制服の女の人「よかったぁ〜うわぁぁ〜ん(号泣)」
荒木先輩「ヨカッタ・・・大丈夫なんだな?」
ゆみこ「うんうん。ちょっと、入院になるけどね」
荒木先輩「実はさ。俺、バイクに乗り換えて、武縄の家に行こうってなってさ、アイツチャリだから、俺の肩に手乗せて二人で走ってたんだけど、車きたから俺は止まれたんだけど、ブリがついて、アイツは止まれなくって、もろぶつかったんだよ」
木下先輩「おぃ。『ゆみちゃん』ってさぁ〜くにが言ってた『ゆみちゃん』?」
荒木先輩「あー。そうそう、おんちもだけどねぇ〜くにも、もちろん俺もだけど、皆心配してたんだよ?ゆみちゃん」
ゆみこ『?なんで?』「それより、家族には連絡行ってますか?お家に電話しても誰もでないから」
荒木先輩「今、向かっているよ、きっとばあちゃんが来ると思う」
ゆみこ「はい。解りました。もうすぐしたら、病室にあがりますけど、時間が遅くなるので荒木先輩だけ残ってもらえればいいと思います」
制服の女の人「いやぁぁぁ〜私のせいなんぢゃ〜私が側についてる〜(号泣)」
荒木先輩「もちろん、俺は残るよ。ちょっと、木下〜、林はうるさいから、連れて帰ってくれないか?」
もう一人の学生「そうだな、こいつウザいよね(苦笑)」
ゆみこ「・・・・なんか、そっちの方が大変っぽぃね・・・」
荒木先輩(苦笑)
ゆみこ「でわ、家族の人着たら声かけてください」
武縄先輩は個室に入った。2階の一番奥の部屋
家族の人も着て入院手続きもすませ、荒木先輩も深々と頭をさげ帰って行った。
少し落ち着いた深夜2時頃
点滴を変えに私は部屋をノックして入った。
ゆみこ「!!!ちょっ!」
武縄先輩が服を着ようとしていた。
ゆみこ「先輩?私です!解りますか?寝てないとダメですっ!」
武縄先輩「え?!!ゆみちゃん?なんで?でも、帰らないと・・・俺もうすぐ大学入試なんだよ!寝てる場合ぢゃ〜ないんだよっ!解ってくれよ!」
混乱していた。前のような、冷静沈着な先輩の面影がない。
ゆみこ「とりあえず、ベットに寝てください!私が解りますか?」
武縄先輩「・・・・うん。ゆみちゃんだろ?解るよ・・・でも?ここで働いていたなんて・・・」
ゆみこ「少し落ち着いてお話でもしますか?点滴したいし。笑」
武縄先輩「・・・・うん。俺、なんでここに居るの?なんで、ゆみちゃんがここに居るの?」
この日まで、あまり会話がなかった先輩とこんな形で出逢うとは思ってもいなかった。
そして、この武縄先輩が『一患者』ではなくなることも、この時の私は全く予想もしなかった。
to be continues
この単語でイメージできるものは、『ピッカピッカの〜♪』って歌が流れる。
しかし、私には違っていた。
制服もお給料が貯まってから買う予定にしていた。
それまでは、中学生の頃のセーラー服。
靴だけは、規定の黒い革靴。
この、学校では、昼間定時制と全日制とあった。
昼間定時制の私は、全日制と同じ朝に始まる授業とお昼から夕方までの授業と一週間交代で通うことになっていた。
その他の時間は、勤務先である病院に帰って『仕事』をするのだ。
病院内の寮に入ったので、夏休みとかお正月以外の休みに実家にも戻ることは許されなかった。
勤務先の病院
脳神経外科専門、国道沿いに建てられた病院だったので救急指定病院でもあった。
一応、午後8時勤務終了時間だったが、門限も午後8時。
未成年を雇っている側としては当然だろうが・・・
学校行って仕事してと・・・一日なんてあっとゆー間に過ぎて行った。
夜8時に勤務終了と言われても、救急がはいれば出勤しなくてはならない。
白衣がなかなか脱げない日々だった。
16歳のあの日まで、自分が『高校生』だと忘れていたくらいだ・・・
その日、夜7時過ぎ。
「また、救急車来ます〜。処置お願いします!」
またかぁ〜・・・コレしか頭に浮かばない生活。
しかし、この日は違ってしまった。
処置室に響く受付の声「年齢18歳・男・自転車にて軽トラと接触事故。頭部打撲。バイタル・・・サチュレーション・・・・・・・・・」
ゆみこ「意識ないの?場所は?何処ぉ〜?近くですか?」
「意識レベルは低いらしいよ。近くの高校生らしいからすぐ来ちゃうよ!」
ゆみこ「はーい」
慌てて、救急車搬送用の入り口を開けに行く。
救急車のサイレンの音がもの凄く響いていたのが消えた。
救急隊員さんに指示する私。
やっと、ベットに患者を寝かせた。
ゆみこ『!!!!え?!』声にならなかった。
血まみれの頭部をおそるおそる拭き取る。
慌しい救急現場で、皆必死に院長が来るまで応急処置をテキパキとやっている。
看護2年目の先輩「ゆみちゃん!何ボケッとやってるの!血圧測って!」
ゆみこ「あっ!はいっ!すみません!」
どうしよう、武縄先輩だ・・・
おんちくんの同級生の先輩だった。
ゆみこ「付き添いの人とかは?」
先輩看護師「待合室に居るから、後で詳しい事情聞いてきてくれる?」
ゆみこ「はぃ・・・」正直行きたくなかった、怖かった。きっと、誰か知って居る人に逢うと解っていたからだ。
平常心で話聞けるかな?判断できるかな?答えれるかな?
泣き出したい衝動だった。
同級生まゆみちゃん「ゆみちゃん?どうしたん?何かおかしいよ?」
気にかけてもらっても、どうにもならない・・・
ゆみこ「血圧お願いします。付き添いの人の処行ってきます」
入り口近くで、すでに声が聞こえてきた。
数人居るらしい・・・
ゆみこ「武縄さんのご家族の方いらっしゃいますか?」
荒木先輩「いえっ。まだ、着ていません。事故当時僕が一緒でした」
そこには、学ラン二人と制服の女の子が居た。総社高校の制服だった。
荒木先輩「え?ゆみちゃん?え?なんで?看護婦さんなの?」
ゆみこ「うん。ここで働きながら学校行ってるよ、おんちくんにもまだ、連絡取ってないから・・・」
荒木先輩「武縄の様子は?状態は?大丈夫なん?」
ゆみこ「大丈夫だよ。気は失っているみたいだけど、頭も今の所外傷だけと軽い打撲だけだけど」
制服の女の人「よかったぁ〜うわぁぁ〜ん(号泣)」
荒木先輩「ヨカッタ・・・大丈夫なんだな?」
ゆみこ「うんうん。ちょっと、入院になるけどね」
荒木先輩「実はさ。俺、バイクに乗り換えて、武縄の家に行こうってなってさ、アイツチャリだから、俺の肩に手乗せて二人で走ってたんだけど、車きたから俺は止まれたんだけど、ブリがついて、アイツは止まれなくって、もろぶつかったんだよ」
木下先輩「おぃ。『ゆみちゃん』ってさぁ〜くにが言ってた『ゆみちゃん』?」
荒木先輩「あー。そうそう、おんちもだけどねぇ〜くにも、もちろん俺もだけど、皆心配してたんだよ?ゆみちゃん」
ゆみこ『?なんで?』「それより、家族には連絡行ってますか?お家に電話しても誰もでないから」
荒木先輩「今、向かっているよ、きっとばあちゃんが来ると思う」
ゆみこ「はい。解りました。もうすぐしたら、病室にあがりますけど、時間が遅くなるので荒木先輩だけ残ってもらえればいいと思います」
制服の女の人「いやぁぁぁ〜私のせいなんぢゃ〜私が側についてる〜(号泣)」
荒木先輩「もちろん、俺は残るよ。ちょっと、木下〜、林はうるさいから、連れて帰ってくれないか?」
もう一人の学生「そうだな、こいつウザいよね(苦笑)」
ゆみこ「・・・・なんか、そっちの方が大変っぽぃね・・・」
荒木先輩(苦笑)
ゆみこ「でわ、家族の人着たら声かけてください」
武縄先輩は個室に入った。2階の一番奥の部屋
家族の人も着て入院手続きもすませ、荒木先輩も深々と頭をさげ帰って行った。
少し落ち着いた深夜2時頃
点滴を変えに私は部屋をノックして入った。
ゆみこ「!!!ちょっ!」
武縄先輩が服を着ようとしていた。
ゆみこ「先輩?私です!解りますか?寝てないとダメですっ!」
武縄先輩「え?!!ゆみちゃん?なんで?でも、帰らないと・・・俺もうすぐ大学入試なんだよ!寝てる場合ぢゃ〜ないんだよっ!解ってくれよ!」
混乱していた。前のような、冷静沈着な先輩の面影がない。
ゆみこ「とりあえず、ベットに寝てください!私が解りますか?」
武縄先輩「・・・・うん。ゆみちゃんだろ?解るよ・・・でも?ここで働いていたなんて・・・」
ゆみこ「少し落ち着いてお話でもしますか?点滴したいし。笑」
武縄先輩「・・・・うん。俺、なんでここに居るの?なんで、ゆみちゃんがここに居るの?」
この日まで、あまり会話がなかった先輩とこんな形で出逢うとは思ってもいなかった。
そして、この武縄先輩が『一患者』ではなくなることも、この時の私は全く予想もしなかった。
to be continues
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